今週末を迎えるにあたって
昨日、神奈川県知事から今週末の外出自粛の要請が行われました。
一年の中でももっとも良い季節、桜が綺麗な時期でもあり、お花見を予定されていた方や、入学・入社のお祝い会として家族で外食をしようと計画されていた方など様々いらっしゃると思います。
その中で、突如行われた自粛要請。東京での感染者数拡大、中でも感染経路が不明な感染者が半数近くにのぼるなど、潜在的にも今までにないほどに感染者数が増大していることが予想され、ここ横浜でも感染爆発が現実のものになるかどうかの重大局面に差し掛かっています。
もしかしたら我々は新型コロナウイルスの脅威を過小評価してきたのかもしれません。
今まで、インフルエンザと同程度の危険性しかない、毎年肺炎で亡くなる高齢者など何万人といるわけだからコロナだけ特別視する必要なんかないなどの声も多くありました。しかし、報道等でご存知の方も多いかと思いますが、イタリアやスペインでは高齢者全てを救うだけの医療体制がないことから既に命の選別が始まっています。またアメリカでも死者が急増していることから仮設の死体安置所が急遽設けられる状態です。もちろん平時と違い、亡くなった方と永遠の別離を惜しむ機会など与えられません。
日本と同じような医療水準を持つ国々でも起きている医療崩壊がいつ日本でも現実のものとなってもおかしくありません。今まさにその瀬戸際にあるのです。
ですから、あえて私からもお願い致します。「自粛解禁ムード」に溢れた先週の三連休のようには過ごさないで頂きたい。黒岩知事の要請にもあった通り、どうか外出を自粛して頂きたいのです。
横浜北部は都内に通勤通学している方の多い地域ですから、感染者が都内で急増している今、すぐ身近に既に感染している方も少なからずいる可能性があります。皆さま自身がその一人かもしれません。
特に青葉区は日本で一番の長寿の街でもあります。決して脅すわけではありませんが、新型コロナウイルスはその世代を直撃します。たとえ高齢であっても昨日まで何も問題なく笑顔で元気に生活していた、そういう方を死に追いやってしまうかもしれません。
誰もが先行きの見えない不安に押し潰されそうになる中、お子様においても突然の休校から始まる経験のない事態に精神的に不安定になった話しも聞こえてきます。でもこういう時だからこそ、みんなの気持ちを一つにして、不便を甘受し、この難局を乗り越えていきたいと思います。
衆議院議員 みたに 英弘
以下より転載