お知らせ

INFORMATION
  • ホーム
  • お知らせ
  • コロナ禍における離婚後の親子交流の確保に関して ~子どもの利益の観点から

コロナ禍における離婚後の親子交流の確保に関して ~子どもの利益の観点から

コロナ禍における離婚後の親子交流の確保に関して ~子どもの利益の観点から

※ トップ画像は、以下にリンクするNHKのニュース記事から引用させて頂きました。

新型コロナの感染拡大防止のため、外出自粛要請が行われている(皆さまのご協力に感謝いたします。)中ではありますが、先日、このようなニュースが報じられておりました。

離れて暮らす親子の「面会交流」にも影響 新型コロナ

感染拡大の影響は、離婚などで離れて暮らす親子をつなぐ「面会交流」にも及んでいることがわかりました。当事者団体の調査で7割以上が全く面会できなくなったり減ったりしていたということで、専門家は「子どもが親と交流することは非常に重要なことで、直接会えなくてもオンラインでの面会交流を行っていくべきだ」と指摘しています。

感染拡大、親子の面会交流減少 別居側の4割超「一度も会えず」

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で離婚や別居で離れて暮らす親子の「面会交流」が減少し、今年3月以降に4割以上が一度も子供と会えていないことが、民間団体「共同親権草の根活動」が実施したアンケートで分かった。コロナ禍の中で親子の断絶が進んでいるとして、同団体は国や自治体に対し、両世帯が健康で感染症対策も図られている場合、面会交流を外出自粛の対象外と明示することなどを求めている。

もしこの報道の通りだとすれば、大変なことだと思い、個人的にも色々な方に話を伺ったところ、確かにそういう状況があるようです。

参考)
新型コロナウィルスの影響による面会交流の中止
新型コロナウイルスは会えない親子をさらに会えなくする。離れて暮らす親子の「面会交流」が減少。(明智カイトさん)

確かに私は、感染拡大防止のため、外出の自粛を要請する立場です。家にいること自体を否定するわけではありません。

しかし、大事なことは、親子の面会交流自体は、他でもない子どもの利益のために行われるものだということ。もし具体的に外出して別居親に直接交流することができないのであれば、代替的な手段をもって交流する方策を求めなければならないのは当たり前のことではないでしょうか。

実際、以下のようにオンラインを使っての面会交流サポートを行う団体も現れています。

【ひとり親家庭のコロナ対策】離婚後離れて暮らす親と子どもをつなぐオンライン面会交流サポート開始

離婚後、両親で子育てをする”共同養育”実践に向けたサポートを行う一般社団法人りむすび(所在地:東京都世田谷区)では、シングルマザーやシングルファザーのコロナ対策の一環として、離れて暮らす親との協力体制を築き継続した親子交流をはかるために、zoomを活用したオンライン面会交流サポートを2020年4月から開始しました。

「コロナだから面会交流ができなくて仕方ない」ということではありません。

コロナの影響で家の中に閉じこもってしまう今だからこそ、子どもにとっては家の外と接触する良い機会だと面会交流を積極的にとらえて頂き、オンライン(ZoomやFaceTimeなどいくらでも方法はあるはずです。)を用いて面会交流を行って頂くようにお願いしたいと思います。

そして、当然のことですが、オンラインでの面会交流はあくまで例外的な措置だということも認識しておかなければなりません。コロナの猛威が収まった後はまた今までと同じように対面での交流を進めて頂きたいと思っています。

ちなみに、海外では、裁判所が、コロナが面会交流の妨げとならないようにする旨の公式な声明を発表している国(ニュージーランド)も出ています。私も、国政に携わる立場として、裁判所あるいは法務省に対し、新型コロナによって親子の面会交流の機会が損なわれることのないよう求めたいと思います。

参考)ニュージーランドでの裁判所の声明 (面会交流とCOVID19に関して)

以下noteより転載

https://note.com/mitani_h/n/ncc8d876e26bb