藤が丘 【つくしちゃん】(雑種犬 女の子)
今から4年前、二子玉川で行われていたワンちゃん里親会での出来事でした。
井出麗子さんは、茨城県内にて親子で保護されたという、仔犬4匹に目が奪われました。
参加できなかった母犬は身体がボロボロで体力が落ちており、また仔犬全員を連れて行くのは不安がるかも…という配慮で残りの仔犬2匹とお留守番をしていたそうです。
4匹のうち最初に抱っこしたのがつくしちゃん。井出さんの顔をペロン♪と舐めてくれ、また一緒に行った井出さんのご主人様が一目惚れしたのもあり、譲渡を申し出たそうです。
女の子だけれど、とても凛々しいつくしちゃん。その凛々しさとは裏腹のカワイイ名前はつくしちゃんの色合いに由来しています。
写真のつくしちゃんをご覧ください!
白をベースにほどよく茶系が入り混じっているでしょ。
そうです!この色合いのつくしちゃんが、春を待ちわびて地面からニョキッと出てくる土筆(つくし)に似ているんですね。
お散歩は、朝晩2回約1時間ずつ。好奇心がとても強く歩くのが大好きで、長距離になると1回2〜2.5時間で月2〜3回、更には休憩込みで5〜6時間かかることもありますが、こちらは年に1回くらいだそうです。
ドッグフードは、アレルギー傾向なのでスキンケアのご飯を食べています。
こちらのフードはハイカロリーで食事の量(かさ)が少なめになるので、お散歩から帰宅後、おやつとして大根、きゅうり、キャベツ等のお野菜をもらっています。
健康面では太らないことを目標にカロリー計算は勿論、毎日体重測定しています。
お散歩時の躾用にドッグフードを1日10粒、普段の食事の中から取って持って行きます。
理想体重に対し0.2㎏の差で、たった10粒のフードを食事の中から取ったり、食事以外で追加したり。
きめ細かい体重管理ですね。
それに加え、排泄回数、飲水量なども日々記録している井出さんは看護師資格を持っており、つくしちゃんの健康管理に役立っているとか。
つくしちゃんは、お手はもちろん、おかわり、ハイタッチ、回れ右左は難なくこなし、信号待ちもバッチリ!
躾けはスクールではなく、ワンちゃんの躾けサイトを見て井出さんが独学で教えたとのこと。
看護師になる以前に福祉の勉強をしていた頃、狼に育てられた人間の子は狼のように育ったという話や「こどもは褒めて育てろ」と発達心理学で学んだことを思い出し、ワンちゃんも人間のように教育すれば良いのだと考え、脳に沢山の刺激を与えれば色々なことを覚えてくれると思い、赤ちゃんの時から常に話しかけて育ててきたそうです。
まさに逆転の発想!
つくしちゃんを引き取った後、母犬と兄弟犬も全員無事に家族が決まりました。
その後お母さんワンちゃんとの再会もできました。
お母さんはつくしちゃんを見るなり我が子とわかり「うぉ〜ん」と声をあげて近づいてきました。やはり親子なのですね。
また、保護センターから出た後家族が決まるまでお世話をしてくれた一時預かりさんの所に、母犬や兄弟犬の近況がお手紙などで届いており、井出さんは「遊びに伺った際にそれを拝見して、みんな元気にしているのだなぁ、良かったなぁと思っています」「今後も多くの保護犬が幸せな家族に出会えるよう願っています」とのこと。
そして「そっくりな親・兄弟全員を並べて、いつか一緒に写真を撮ってみたいのが夢です」と、つくしちゃんを撫でながらそう仰っていました。